貧困生活~46歳、競馬で幸せを掴む男~

貧困生活の中でも、何か楽しみがなければ生きていけません。なので、競馬で稼いで幸せを掴もうと思います。自分で言うのもなんですが、結構当たりますよ!

何故?金がないと犯罪者なのか?

何故俺が?金がないことは悪なのか?

会社を離れ、新たな生活を始めた。 
24時間、無休で働き、給料は手取り3万。
そんな生活をなんとかするために逃げ出した俺は、別の会社でトラックに乗り始めた。

その会社もブラックと言えばブラックだけど、前よりかはまし。
学歴のない俺が出来る仕事なんてこんなもんだ。
休みもない会社でも、給料は手取り20万。
なんとか、生活は出来る。
借金を返しながら、細々と暮らしていた。

そんな生活を続けて半年が過ぎた頃、ある事件が起きる。

突然、会社に現れたスーツ姿の3人。
ポケットから取り出したのは、何かの身分証のようなもの···
刑事だった。
名前を聞かれ、逮捕状を見せられる。
俺は、訳もわからぬまま、連行された。

「どうなってんだ?何がおこってるんだ?」

取調室で聞かされたのは、窃盗で逮捕したのだということ。
見に覚えのない俺は、何の事か詳しく聞く。
被害届を出したのは、前にいた会社だった。
逃げた俺を捕まえる為に、犯罪をでっち上げ、警察を動かした。
ありもしない窃盗事件によって逮捕された俺は、当然否認する。
しかし、警察は話も聞いてくれない。
捏造された証拠をもとに、2日間、何時間も攻め立てられ頭がおかしくなる。
ただただ、この状況から逃げ出したい俺は、有りもしない窃盗事件を自供。
冤罪はこうして作られるんだろう。

一旦自供してしまうと、裁判でもどうする事も出来ない。
弁護士を雇う金もなく、起訴された。
こうして、犯罪者が作られていく。
日本の司法制度なんて、こんなもんだ。
金のない人間は、簡単に犯罪者になる。
そういう国なんだ。

執行猶予がついて釈放された俺は、仕事も失い、ホームレスに。
生きて行く術を失った。

そんな時、以前に知り合った女性と偶然出会う。
そして、この出会いをきっかけにもう一度人生をやり直す道が開けた。
この出会いが不幸への道だとわからずに···




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