貧困生活~46歳、競馬で幸せを掴む男~

貧困生活の中でも、何か楽しみがなければ生きていけません。なので、競馬で稼いで幸せを掴もうと思います。自分で言うのもなんですが、結構当たりますよ!

幸せはやってこなかった

妻とやり直すことに決め、ヘッドハンティングされた会社で黙々と頑張っていた。
それなりの給料ももらえ、生活は楽になる。
はずだった。
その後、子供も増え、今度こそ幸せを···
そんな願いは、俺には届かなかった。

妻の浪費癖は治らず、子供が生まれてから更に酷くなった。
働いても、働いても残らない金。

「俺は、なんの為に働いてるんだ?」

金を稼いでも、足らないと罵倒され、仕事量を増やすと文句を言われる。
金は稼げ、でも家事は怠るな。
金は稼げ、でも家族の時間は作れ。
こんな矛盾を言われ続け、精神的におかしくなってくる。
ストレス発散しようにも、生活するのにいっぱいいっぱいで時間も金もない。
おまけに、子供の面倒を見るのがストレスが溜まると妻は夜の子供の面倒は全て俺に押し付ける。
24時間、行動を監視され、鞄の持ち物チェック。
人を信じることが出来ない俺は、妻に信じてもらえない事に精神的にまいってしまった。

会社と家を往復する日々。
毎日のように線路を見ては、ふらっと飛び込みたくなる日々。

もう限界だった。
妻とはやっていけない。
しかし、子供がいるから離婚を切り出すことも出来ない。
「死」
それしか道はないのか?

そんなとき、突然の人事異動。
精神的にまいっていたからか、会社から左遷通告。
俺は会社を去ることにした。

それを妻に告げると、なんと妻から離婚の話が···
しょせん、金だったんだ。
今までの結婚生活、苦労はなんだったんだろう?
俺は、つくづく運がない。

そして、俺は長男を連れて、家を出ることにした。
新たな人生を求めて···